あはき柔の先生で、
「政治に興味がない」
「政治はちょっと。。。。。」
という先生は比較的多いと思います。
別にいいんですよ、先生としてではなく「個人」としてならそれは自由です。
なので、選挙に行かないのも自由ですしどこの誰を支持して投票するのも自由です。
ところで、先日こんな記事を見つけました。
↓
『若者は選挙に行かないと、年間で「13万5000円」損をする。』
至極当たり前の事が書いてあります。
「なんであはき柔と政治を絡めるんだ。我々の仕事は治療をする事だ」
と考えられている先生も多いんではないでしょうか?
果たして、本当にそうでしょうか?
あはき柔は本当に政治と関係無いのか?
さて、あはき柔の先生は国家資格をお持ちなんですよね?
政治と関係無いですか?
柔道整復師の免許ってなんで発行されてるんですか?
柔道整復師法、が根拠ですよね?
あん摩指圧マッサージ師の免許ってなんで発行されてるんでしょうかね?
あん摩指圧マッサージ師、はり師きゅう師に関する法律、が根拠ですよね?
はり師きゅう師の免許ってなんで発行されてるんでしょう???
あん摩指圧マッサージ師、はり師きゅう師に関する法律、が根拠ですよね?
国家資格者が免許(厳密には名簿登録ですが)を受けて、業を行えるのは元はと言えば「政治」なんですよ。
「厚労省は政治ではないじゃ無いか!」
いえ、あそこは「行政府」です。
立法府で成立・改正した法律を「運用」するところです。
では、あらゆる団体が国会議員と一緒に厚労省へ陳情に行っているのを見かけますが、なぜ効果がないんでしょう?
それは、役人は「決定」しないからです。
そして、厚労省へ陳情したって何も変わりません。
そもそも「変える権限」がないんですもん。
政治判断や法改正が必要なものを、官僚が勝手に変えられますか?
そして、国会議員が厚労省に一緒に行こうが変わりません。
なぜって、その国会議員は「変える力が無い」からです。
変える力がないから、一緒に役所に「陳情」するんです。
陳情はお願いですからね。
国会議員から面談の要請があれば、役所は受けないといけないですから「会えた」というのが収穫なら役には立ってます。
その代わり、向こうも「下っ端」しか出てきませんよ?
変える力があれば、厚労省なんて言ってないで委員会質問やその他あらゆる政策手段を使って「変えよう」とします。
「厚生労働省に陳情に行ってきました」というのは『お茶を濁している』だけです。
よく分からない理由で被った経済的損失
ってことで、「政治に興味がない」という良く分からない理由で、我々あはき柔が被った損失ってどれくらいあるんでしょうか????
若者が選挙に行かないだけで、年間13万5000円の損をするんでしたよね?
これは選挙に行く層が高齢層ってことで、若者が投票しないなら高齢者向けの施策になってしまうという意味でした。
では、我々はどう考えたらいいんでしょうか?
少なくとも高齢者でない限りは、135000円くらいは損をしているんでしょう。
柔道整復療養費の減少分
数字的に柔道整復療養費の請求額は減少しています。
自費移行!なんつって、療養費の取り扱いをしない柔道整復師も大活躍しているんでしょう。
柔道整復療養費が5000億円→3000億円に減少したとすると。
柔道整復師が4万人いるとして一人当たり500万円の損失です。
同意書問題によって鍼灸マッサージを受療しなかった分
もし、ですよ?
同意書問題が解決する、もしくは違う方法での給付策ができて患者さんが施術を受けやすくなったとします。
1日2人として1500円×2名。
月に25日、鍼灸マッサージ院を開けているとして。
3000円×25日×12ヶ月=90万の損失ですね。
もし、介護保険のフォーマルサービスに訪問鍼灸マッサージが入っていたら
これは、現在の医療保険での訪問鍼灸マッサージと対象者が被りますが。
少なくとも、同意書が障壁になって訪問することができなかったケースは少なからずあるでしょう。
もし、介護保険のフォーマルサービスに参入できて同意書が必要ないとしたら。
少なく見ても、月に5万円は正当な評価として収入となっているとすれば、現在得られていない損失となります。
それが年間60万円の損失。
もし、整骨院並みに鍼灸マッサージ院で自賠責がすんなり扱えていたら。。。
「整骨院は通ってもらえますが、鍼灸院は自費で通院して下さい」
こんなことを言われたりした鍼灸マッサージの先生はいませんか?
少なからずいるんではないでしょうか?
整骨院がオッケーで鍼灸マッサージ院はダメ。
もし、環境が整ったとしたら月に5〜10万円の上積みになると仮定して。
年間60〜120万の損失です。
不適切な照会文書による離反(柔道整復)
これは数字に出にくいですが、不適切な照会文書により離反した患者さんは0ではないでしょう。
正しい保険請求を教えないことでの損失(柔道整復)
正しい保険請求を指導しないことでの「請求もれ」や「算定もれ」、「余分な経費」についてここにも書きました。
個人的には、正しい請求指導をしていなかったレセコンを使っていた事で10年で500万の請求漏れ、算定漏れ(概算)が出てきました。
正しい保険請求が自分でできるだけで年間100万以上、余分なお金を払い算定漏れを続けていることになります。
損失が年間100万円と仮定しても柔道整復施術所が3万あるとして、300億円以上になります。
これ、でっち上げの計算だと思いますか?
他にも色々ありますが、これだけで。
柔道整復・・・年間600万
はりきゅうマッサージ・・・年間270万
だから政治は大切なんです!
だって、全部「政治」でしか解決できないことですから。
「興味がない」と言っている先生は、年間これだけの金額を捨てさせられていることを自覚しましょうね。
あ、選挙に行かない分を足してませんでしたね。
柔道整復・・・年間613万5千円
はりきゅうマッサージ・・・年間283万5千円
が概算金額になります^^
食っていけない理由は、技術を磨きまくっている自分達だけにはないってことにも気づいていただきたい。
そして、
食っていけない理由は、政治に興味がない自分達にあるってことも気づいていただきたいと思います。