いやー、「業界の悲願」だったらしいあはき療養費の受領委任が10月から始まるそうですよ。
少なくとも、僕は望むどころか成立反対してましたから。
※あはき師も柔道整復師を笑えないを参照
最終的に交渉力の無さで「ザル委任」になってしまいましたが、誰が責任取るんでしょうね???
では、鍼灸柔整新聞から引用させていただきます。
問題点を指摘しておきます。
こういうのを見て、あはき師の皆さんに政治に興味を持っていただきたいという気持ちも込めております。
(1)疑わしきはいきなり監査!
柔道整復師とあはき師の両方の免許を持っている方なら、ヤバさが分かるでしょう。
簡単に言うと、柔道整復でも個別指導→監査と言う流れだったのが一発監査行きになりました。
受領委任もどきを導入したら、あはき師もいきなり一発監査行きになります。
勉強して経験を積む時間もないまま。
柔道整復と同じで、療養費の取り扱いを分かっていないのに取り扱っているあはき師がいるんでしょう。
「医師の同意書」があるからと安心していた皆さん、残念でした。
派手にやり過ぎましたね。
もちろん、僕はあまし師ではないので「訪問マッサージ業者」の情報を豊富に持っていません。
現場のあはき師が真面目に往療をしていても。。。。。。
・業者の請求担当者が少しでも「取れる」ように往療ルートを組み替える
・仕事を取ってきてくれるのはありがたいが、施設と”うにゅうにゅ”な取り方をされればアウト
・効率よくするために、施術者の振り分けや必要のない回数の提案
なんかは簡単に想像できますね。
現在は施術管理者と言う制度もないので、こういうことをされても直ぐに動けなかった訳です。
なので施術管理者についてはそこまで否定的ではありません。
「施術管理者が負う責任」をしっかりあはき師には理解していただきたいと願うばかりです。
(2)保険者の自由裁量が認められている
ここは一番の問題点でもあり、社団をはじめとした交渉に携わった連中の能力の無さがはっきり分かるところでもある。
保険者の自由裁量ってなに?????
簡単です。
『受領委任を扱うかどうかは保険者の自由ですキリッ』
つまり、あはき業界は「受領委任制度が始まるぞ!バンザーイ」な訳です。
しかし、保険者は「別に受領委任に参加しなくても自由」なんです。
こんな受領委任ってありますか?????
(3)受領委任という餌で他の問題をうやむやにされてしまった
本当にこの件に関しては社団をはじめ交渉した担当者は「療養費に関してあはき師を売り渡した」と言ってもいい。
というか、少なくとも僕はそう思っている。
受領委任の他にもありましたよね?
同意書の問題が。
医師の再同意に関して期間を現在の3ヶ月から6ヶ月に延長。
施術者は「患者の状態、経過」と「施術の内容と頻度」を記載した「施術報告書」を医師に送付し、医師がその内容を確認し直近の医師の診察に基づき再同意を行う仕組み。
これ、どうなりました????
今まではこうですよね?
「患者さんの希望で同意書が発行されて、患者さんの希望で再同意が行われていた」んです。
それがどうなるか?
「患者さんの希望で同意書が発行されたが、直近の医師の診察に基づき再同意が行われない」可能性もありませんか?
しかも、この文書をまともに取れば「口頭同意」も「施術者同意」も認められなくなりますよ?
結局、あはき療養費がカタに嵌められただけです
事の顛末はそうそう簡単に書けませんが、上の(1)〜(3)だけをまとめても
あはき師にとっては事務作業が増える
償還払・代理受領委任・受領委任が混在し、さらに施術報告書も作成しないといけなくなりますよね。
指定管理者の更新が研修形式なら仕事を休まなければいけない
研修に何日かかるかも明記されていないんで、丸一日の研修を10日受けないと療養費が取り扱えないという事も無きにしも非ずです。
償還払を行う保険者は残る
自由裁量を認めちゃったんですから、今と何も変わらないです。
強硬だった保険者が受領委任を受け入れたとしたら、何か裏があります。
医師の診断によっては、再同意にならない場合がある
施術報告書から判断して再同意の必要が無い、と医師が判断するだけですよね?
途切れてしまう患者さんは0では無いはずです。
訪問マッサージ業者はあはき師に責任を押し付ける
施術管理者しか文書に無いので、責任所在が開設者に及ばない限り悪質な訪問マッサージ業者はあはき師に責任を押し付けて知らん顔ができます。
施術管理者になった先生は、療養費請求のチェックをするようにしないとどう請求されているか分からないまま監査ですよ?
それも個別指導も無しで自分が知らないところで行われた請求で監査される訳ですから、まず10000%アウトです。
何かあはき師に良い事あります?????
同意書が円滑に発行される事が前提なのに、業界側はどこから話を始めたんですかね?
あ、そういえばはき師が機能訓練指導員になれるって話がありましたよね。
あまし師は既に機能訓練指導員なので、これで介護保険上ではあはき師は機能訓練指導員になれるってことですな。
あれ?あまし師は往療じゃなくて介護保険で機能訓練指導員をやっておきなさいと見えるのは僕だけ??????
はっきり言っておきましょう。
今回のこの状況、早く進みすぎてると思いません??????
前回の参議院選挙で、我が業界は国会議員をまたまた輩出できませんでした。
理学療法士は二人目の国会議員を出しましたよね?
それも自民党から。
理学療法士は訪問看護ステーションでないと独立できません。
そこには看護師がいますよね?
理学療法士の国会議員が動いて、看護師の国会議員もサポート。
そしてあはき師に比べて、医師が扱いやすい理学療法士を訪問させた方が医師も楽です。
しかも、それは介護保険のフォーマルサービス。
訪問の現場が「あはきから理学療法士に置き換える」条件は揃いました。
政治に興味のなかった皆さん、これも皆さんが選んだ未来だということになります。
法改正がされていないので、まだもしかしたらなんとかなるかも知れません。
今の状態ではほぼ絶望です。
技術が大事、だという先生も多いですが「政治のパワーバランス」を意識しないとその技術、使えるところが無くなりますよ?