治療院の先生って「患者さんの為に!」という人がとっても多いです。
まあ、当たり前と言ったら当たり前なんですけどね(笑)
今日は誤解を恐れずに、正直に書いてみたいと思います^^;
- 20万30万の技術セミナーを受けてきた!
- ◯◯という症状に対応する為、セミナーに行ってきました!
- より効果のある治療器械を導入しました!
- 毎月◯万円払って、協会等に入会して毎月勉強会に出席しています!
「患者さんの為に技術を上げよう!」という熱い思いを否定しているのではありませんが。
先生のキャパや対応力、費用対効果の観点から書きたいと思っていた内容です。
すごいいっぱいセミナーを受けに行っておられるA先生という先生(鍼灸師・柔道整復師)がいたとします。
- AKAのセミナーを受けました!
- 脈診のセミナーを受けてきました!
- SOTのセミナーを受けて、修了証をもらいました!
- テーピングの講座を受けてきました!
- ◯◯矯正のセミナーを受けてきました!
- 治療に必要な心理学のセミナーを受けてきました!
さて、皆さんはこの先生を見てどう思われます????
「頑張って技術を習得しようとしている素晴らしい先生だ!」と思われますか???
ノウハウコレクターの悲哀
頑張って時間を作って、休みも無しでセミナーを受けに行って、安くはないお金を使って勉強している先生を否定するつもりはありません。
でも、キャパや費用対効果を考えればこういう風に整理することも必要ではないでしょうか?
そんだけ、現場で使えるだけ習得できます???
A先生の場合はAKAから脈診、SOTから◯◯矯正、テーピング、心理学を学んでおられます。
これって、現場で全てを使えるようになるのはいつになりますか???
僕はテーピングだけでも一生かかると思ってるんですが?
これだけ数多くの、しかもあまり統一性が無い=それぞれ違った勉強、を同時進行で全部習得できますか????
そんだけ、費用対効果が上がってますか???
安くも無いお金を使って、技術を全て習得したとしましょう。
治療費はいくらにするおつもりですか???
まさか「患者さんがよくなれば本望です」とばかりに”治療費は今まで通りです!”にしますか??
20万の治療セミナーを受けて、保険治療でそれをやっている先生もいましたけど。
全て「わずか30秒で改善!」という技術なら6つやっても3分で治療は終わりますけど。。。。
そんだけ、キャパがありますか???
全ての技術を習得したとすると、かなりの患者さんに対応できるようになるはずです。
現場で使えるまで完璧に習得したとしてです。
先生、一日何人にその技術を駆使して治療できますか??
しつこいですが、「素人でもわずか30秒で劇的に改善できる!技術」なら1日100人くらい治療できるはずですが。
実際問題、どうですか????
そんだけ、先生は「技術が無い」んですか???
個人的にはそうは思いません。
「いける!」と思ったから開業されたんでしょう。
実際、皆さんある程度はできると思いますよ??
国家資格を持って、修行をして開業されたんですからできない訳が無いんです。
じゃあ、なんでそんなに技術を勉強しないといけないんでしょうか????
そんだけ、患者さん・見込み患者さんに理解されていますか?
セミナーを受けまくらなくても、できるんですよ。
先生のビジョンが理解されていないから、認定証や目新しい技術に飛びついてしまうんです。
照れ屋さんの先生も多いですが、自分のビジョンをしっかり患者さんに伝えられています???
また、ホームページやブログなどで「見込み患者さん」にビジョンを伝えられていますか?
◯◯式とか◯◯治療法なんて患者さんには関係ありません。
◯◯先生(これを見ていただいているあなた)がどういう人で、どんな信念を持って治療をしているのか?
まずはそこからじゃ無いでしょうか????
ノウハウコレクターから脱皮する為に
いくつかありますが、簡単です。
「軸を一本に絞りましょう」
10の治療法を完璧に操れる先生だったらいいですが。
わずか1回のセミナー、1回のDVDを見たり学んだりしただけで、「それ専門」でやっている先生に勝てると思いますか?
それができるなら、それこそ「素人でも30秒!」じゃ無いです???
我々の仕事って素人でも30秒でできる、結果を出せるような仕事でしょうかね???
まずは「一本に軸を絞ること」
治療方針を聞かれても、10種類の治療法を中途半端に習得している先生がどうやって患者さんに治療方針を語れます?
まずは「どういう治療をどういった方針でするのか?」を決めてしまうだけです。
キャパを考えましょう
色々な患者さんを治せるようになるのは治療家としての「夢」です。
でも、できることできないことをしっかり把握するのも大切ではないでしょうか?
「これなら完璧に治せる!」と思うのはどれでしょう?
休みを削りまくって、奥さんから怒られてまで行くセミナーの中にそうではないものは含まれていませんか?
自分でできる範囲と自分がこなせる範囲、をしっかり考えましょう。
今、持っている技術を見直してみましょう
元々、持っている技術をバージョンアップするのと新たに学ぶのとではどちらが効果的でしょう???
もう一度、師匠がおられるなら師匠に会ってみましょう。
実は、自分がバージョンアップしていないだけかも知れません。
バージンアップすれば、新しい技術を学びに行かなくても良くなる可能性が「大」です。
というか、人間の体が大きく進化していない限りは結果にたどり着くルートが違う=治療方法が違うだけです。
アプローチを変えれば、頚部がフクロウのように回るようになりますか???
バージョンアップと足りないもの
足りないものは積極的に学びましょう。
だからと言って、セールスに飛びつかないでももっと安く学ぶ方法はいくらでもあります。
今持っている技術をバージョンアップして、足りない知識を日々勉強していれば何十万も使わなくて良くなるはずです。
目指すものはなんなのか?
患者さんが幸せになるのはもちろんですが、先生や先生の周り、そして家族が幸せになる為に仕事をして下さい。
あとでロクに使わない・使えないようなセミナーに休みとお金を使って参加するのであれば、家族サービスに使いましょう。
奥さんや子どもさんが
と言ってくれるようなセミナーや講師の先生に出会える為にも「選ぶ力」を養って欲しいと思います!
そんな講師、セミナーであれば「死ぬほど」そこで学んで下さい。
きっと、奥さんも子どもさんも借金をしてでも気持ちよく送り出してくれます!
再々度言いますが、学ぶことは大切です。
それが家族を犠牲にするようなものであってはならない、と思ってブログを書きました。
自分と家族が幸せになる為に、このブログの内容を分かってさえいただければ。
次にしないといけないことは「マーケティング」だけです^^