はりきゅうマッサージ同意書を発行していただいているドクターの皆さん、いつもありがとうございます。
この度、10月1日よりはりきゅう療養費についての制度が少し変わりました。
「はり師、きゅう師及びあん摩・マッサージ・指圧師の施術に係る療養費の支給の留意事項等について」の一部改正について(平成30年6月20日 保医発0620第1号)
このブログは、せっかく同意書を発行していただけているドクターに「正しい情報」をお伝えするために書きました。
ほうぼくが今回問題にするのは「勝手同意」についてです。
はりきゅうマッサージ療養費〜平成30年9月30日までの扱い
平成30年9月30日までは初回同意以降の再同意については三ヶ月ごとに、
- 患者同意(口頭も可)
- 施術者同意(口頭も可)
- 診察を行い再同意or同意書の発行
など、再同意についてはこれらの方法がありました。
口頭同意でも可、という部分でドクターはレセを上げなくても良いという部分もありまして。
「同意書など書くな!」という医師会などからの圧力などがありながらも、同意書を発行していただけて再同意をいただけるというメリット(?)もあったようです。
この「レセに上がらない」という部分は、悪いことをしている鍼灸師、マッサージ師が隠れることができる「隙間」でもありました。
はりきゅう療養費〜平成30年10月1日からの扱い
平成30年10月1日からは、「再同意は6ヶ月ごとの診察を必須とし同意書を発行する」ことになりました。
必ずレセを上げないといけなくなりましたので、「同意書など書くな!」という医師会などからの圧力などがある地域の先生にはご迷惑をおかけすることもあるかも知れません。
ドクターの皆さん、ここに注意してください!
てな訳で、普通にドクターのみなさんのご協力もあって療養費を扱っている普通の鍼灸師・マッサージ師は10月1日以降の改正では何の問題もありません。
ところで、こんな患者さんはいませんでしたか?
「一回、同意書を発行したけどそれっきりでそのあとどうなったか分からない」
考えられる出口は3つです。
- 同意書を発行してから3ヶ月で療養費による施術を中止した
- 同意書を発行してから3ヶ月以降、違うドクターが同意するようになった
- 施術者が勝手に同意日を記入して、現在でも療養費による施術が継続している
問題は3です。
これを「勝手同意」と呼びます。
勝手同意をしてきた施術者は10月1日以降の同意について、困ってしまいます。
なぜかというと、平成30年10月1日からは、「再同意は6ヶ月ごとの診察を必須とし同意書を発行する」ことになったからです。
もし、9月30日ギリギリに勝手同意をしたとしても、1月1日以降の施術は勝手同意ではできなくなるからです。
ちょうど、来年の1月からはりきゅうマッサージの「受領委任制度」が始まるのは偶然ではないでしょう。
ドクターがそんなに詳しくない事を良いことに、色んな言い訳で再同意を求めてくる「今まで勝手同意施術者」が現れるかも知れません。
来られる患者さんも「今まで勝手同意施術者」の説明で来ていますので、先生しか判断できません。
- 「いやー、これから診察が必要になったんで宜しくお願いします」
- 「これから同意書を発行するように制度が変わったんで、これから6ヶ月に一回宜しくお願いします」
- 「今までは必要なかったんですけど、これからは診察してもらわないといけなくなって。。。。」
その患者さんは3ヶ月以内に先生が同意をされていますか?
されているのでしたら
- 「いやー、これから診察が必要になったんで宜しくお願いします」
- 「これから同意書を発行するように制度が変わったんで、これから6ヶ月に一回宜しくお願いします」
- 「今までは必要なかったんですけど、これからは診察してもらわないといけなくなって。。。。」
は、正しいことです。
ちょっと待ってください!
再同意で来たその患者さんは、例えば平成25年4月1日に初回同意書を発行してから平成30年10月1日まで「何の音沙汰も無かった」患者さんではありませんか?
その場合は「勝手同意」の可能性があります。
平成25年4月1日に初回同意書を発行してから平成30年10月1日まで「何の音沙汰も無かった」患者さんなら、平成30年10月1日以降は「初回同意」になりますよね?
と、いうことは「平成25年4月1日から三ヶ月後、平成25年7月1日から今の今まで」先生の同意を偽って施術者が勝手同意していたことになります。
来院した患者さんに必ず確認して下さい。
「前回、同意書を発行してから今までは保険ではり治療(マッサージ治療)をされてましたか?」
「はい」でしたら勝手同意濃厚、「いいえ」だと本当に5年振りに同意書をいただきにきた患者さんかも知れません。
それでもそうだと初回同意になるので、再同意はおかしいですけどね^^;
患者さんが「今まで勝手同意施術者」と口裏を合わせたり、「今まで勝手同意施術者」の説明に騙されているかも知れません。
今回の改正は医師の診察を必須にしたことでレセを付き合わせて「勝手同意を炙り出す」ことも目的かと思われます。
それでも制度の隙間で起こってきたものなので全ては防げませんが、疑わしきは「施術者に確認」していただきたいと思います。
不明な点があれば、お問い合わせいただいても結構ですしコメント欄に記入いただいてもお答えします!